ここで述べてきたようなアプローチで、IGF/インスリンの新しいシグナル修飾機構が明らかになれば、これまで困難だった成長遅滞や糖尿病などの疾患の特異的な治療法の開発が可能になるばかりでなく、この基礎研究の成果が、動物の生殖・発生・発達・成長・老化の制御、臓器の再生、生体状態をモニターするアッセイ法の開発、新しい疾患モデル動物の作成などの応用研究にも寄与できると期待しています。